今回はオランダ発、ヨーロッパの最近のファッションの話題をお届けします。

オランダの首都アムステルダムでショッピングストリートといえば、ダム広場~ムント塔にかけて広がるカルファー通り(Kalverstraat)が有名です。

ここにはアパレルや雑貨、おみやげ物などあらゆるお店があり、歩行者天国なので車を気にせず買い物が楽しめるオススメのスポット☆

このカルファーストリートで最近注目しているのが、『America Today』というアパレルショップです。

America Todayはダム広場裏のマグナプラザやスキポール空港の第二ターミナルなど、主だったスポットに店を構えていますが、そのコンセプトがどうもアメリカのアパレルブランド、『アバクロ(Abercrombie&Fitch)』をコピーしたもののような気がしてならないのです・・・。

コピーと言っても、中国のように『ルイヴィトン』ならぬ『類似ヴィトン』のようにブランド名やデザインまでコピーしたものではありません(笑)

アバクロの独特な陳列している服のたたみ方や見せ方、そして色彩や品揃えはアバクロを知っている人が見ると驚くと思います。


オランダでのアメリカのアパレルブランドに対するイメージを整理してみました。

○否定的なイメージを持つ人
年寄り、保守的な人、オールドリッチ、オヤジ社長、変化を好まない人、ヨーロッパで自分の住んでる国を必要以上に愛する日本人

○肯定的なイメージを持つ人
若者、考え方が進歩的な人、ニューリッチ、若社長、変化を好む人、いろんな国に行ったことのある人、ファッショナブルな人

もっともユニクロも出た当初はアバクロのコンセプトをコピーしたのかと思ってしまいました。アバクロとユニクロって何だか語呂でも連想させるところがあるし・・・。

その店America Todayは可愛いのかもしれません(笑)

しかし、ヨーロッパはこの10数年で大きく変わりました。

私のパートナーが80年代のロンドンとパリに住んでましたが、フロリダで波乗り三昧の生活を送った後にヨーロッパに移り住み、まさにアメリカンカジュアルの申し子のような格好をしていたのですが、恐ろしいほどに違和感があったそうです。

当時の20代の若者たちはアメリカンカジュアルは全く受け入れず、それより上の年代の人たちは嫌悪感さえ示すほどアメリカのファッションには否定的だったそうです。

何しろ、靴は革靴、上着はジャケットというのがロンドンの常識で、アメリカ的なものには強烈な反感を持っているように思えたそうです。

パリでは全世代の人たちがアメリカンカジュアルには全く興味がないようでした・・・。

しかし、当時のホームステイ先の5歳の女の子が彼に向かって、『その格好、カッコイイ!』と言ってくれたのを今でもよく覚えているそうですが、その女の子の世代がいまのヨーロッパのファッショントレンドを支えている世代なんですね。

今のヨーロッパは変わりようはとてつもないです。なにせ、伝統文化に対するプライドが高かったフランスでさえ、パリの象徴ともいえるシャンゼリゼ通りにサーフショップがある時代・・・。

この時代を作った今の世代の若者たちと、それ以上の世代の人たち抱くアバクロに対する感覚は全然違うのです。

オランダのAmerica Todayだけでなく、ヨーロッパ全体のファッションに対する嗜好が大きく変わってきているのだと思います。

(2007.10.6)

【第4号】オランダ発、欧州のファッション事情